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追悼…朝丘雪路さんの素顔 アルツハイマー闘病、最後の会話は「あら」 お嬢さま、天然と言われたが誰よりも気遣いの人(1/2ページ)

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  • ️Mon May 21 2018

輝き続けた朝丘さん

輝き続けた朝丘さん

 昭和を彩った大輪の花がまたひとり旅立った。4月27日にアルツハイマー型認知症のため82歳で死去した女優、朝丘雪路さん。お嬢さま天然というキャラでお茶の間に愛されてきたが、誰よりも気遣いの人だったという。専属カメラマンを務めた写真家が素顔の朝丘さんをしのんだ。

 写真家の小町剛廣氏は、朝丘さんが2011年に旭日小綬章を受賞したときから専属カメラマンとしてシャッターを切ってきた。「気まぐれなお嬢さまというイメージがあるが、実際は大らかですごく気遣いの人」と振り返る。

 花をテーマに朝丘さんを撮影したときのこと、その日は「あじさい」がテーマだった。

 「朝丘さんって晴れ女なんです。でも、その日に限って大雨。着物姿の朝丘さんも、もうびしょ濡れ。でも文句ひとつ言わず、最後はお付きの人に『みなさんびしょ濡れだからTシャツを買ってきてさしあげて』と。そんな人は朝丘さんだけでしたよ」

 そしてプロのすごみも感じたという。

 「シャッターを切るたびに表情が変わる。オーラがすごいんです。ある意味、こちらが撮らされている感じ。隙だらけのようで、まったく隙がない。テレビでみる姿は女優として作りあげた姿なんです」と小町氏。